人気ブログランキング | 話題のタグを見る
トップ

A one designer's photo diary 
by transtyle
Information

TRANSTYLEは日々のコトとシャシンを気まぐれに載せたブログです。

[外部への接続]
--------
著作権保護期間の延長はやめておこう。
文化共有の青空を育てよう。


--------
デザイン関連雑誌
インデックス
-JDN推薦デザイン関連雑誌-



カテゴリ
人工衛星に乗せられて餓死したライカ犬よりは僕の方が幸せだ
人工衛星に乗せられて餓死したライカ犬よりは僕の方が幸せだ_a0017259_6453182.jpg


私はいまのいままで、初めて宇宙に飛んだ(地球の軌道を飛んだ)犬「ライカ犬」は餓死して死んでしまったものだと信じていた。それも勝手にライカ犬は無事に地球に戻り、その後の飼育の不始末から餓死してしまったと思っていた。
それが・・・。
本当のライカ犬は搭乗させた「スプートニク2号」の船内で、打ち上げ後たった6時間しか生存していなかった。


ラッセ・ハルストレム監督の映画「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のストーリーのなかで、主人公の少年が挫けそうになるとき「人工衛星に乗せられて餓死したライカ犬よりは僕の方が幸せだ」と自分を励ますシーンが印象的だが、実際には打ち上げから6時間後に機内の温度上昇やストレスなどで死んでしまったようだ。

そもそも、このライカ犬はモスクワでうろついていた雑種を見つけて宇宙飛行犬に見立てたようだが、適当に選んだわけでもなく、初めての宇宙飛行犬に相応しく誰にも愛される容姿と忍耐強さや、ソビエトの犬らしさなど数々な勝手な要望を満たしていた。
人類初の生き物が軌道回る「スプートニク2号」計画は無事に計画が達成しても地球に帰還するという予定はなかった。ということはライカ犬にとって打ち上げは成功しても失敗しても死の片道飛行だったわけだ。
計画によると数日軌道を回ったライカ犬は最後に毒の入った餌を与えて安楽死させるつもりだったそうだが、それでも救われない話だ。

私も何か辛いときがあれば映画の少年ように「人工衛星に乗せられて餓死したライカ犬よりは僕の方が幸せだ」と自分を励ますようにしようか・・・でも国家の威信とか傲慢さに腹が立って全然素直な気持ちになれそうもないよな。
人工衛星に乗せられて餓死したライカ犬よりは僕の方が幸せだ_a0017259_6414775.jpg

ライカ犬=最初はクドリャフカ Кудрявка(巻き毛ちゃん)と呼ばれていた。当時の打ち上げ関係者にとっても、クドリャフカはやっぱりかわいいかったみたい。ちなみにその後の打ち上げに使われた犬13頭は、最初に無事に帰還したStrelka と Belka をはじめ多くが無事に帰還している。
by transtyle | 2006-02-26 06:46 | Diary
<< ふたつのポセイドン 蓮根二丁目農園 >>